>>485
「余所様がお休みのときこそ稼ぎ時やで。あきんどは世間が浮かれているときに一緒に浮かれたらアカン。
いや、違うな。浮かれてもええけど一緒に休んだらアカンのや。
顔は笑って心で泣く。でもそのつらさなんておぜぜの前では簡単に吹き飛ぶんや。
そのおぜぜをナンボか寄付してな、恵まれない子供たちが少しでも子供が笑顔になってくれればそれでええ。
偽善という奴もおるのは承知しとるがな、これこそあきんど冥利に尽きますのや。」

民明書房刊 「ナニワの商人(あきんど)奮闘記〜遙かなる道〜」 より