>>209
> ニッケルが

アメリカの例えば戦艦アイオワのAクラス鋼は、実はドイツからのライセンス生産品。
日本や英国も同じ。
戦後の米海軍の調査によると、アイオワの甲鈑と長門のVC甲鈑はほぼ同じ素材でできている。
浸炭処理や熱処理工程等も日米で異なる部分は見られない。

つまりアイオワと長門は甲鈑材質で見れば兄弟。

強いて違うところを探せば、長門ではイギリス産の高品位な低燐鋼または中国の本渓鋼鉄製の低燐鉱を
特殊鋼の原料として利用していたこと。日本は材料段階での清浄さに重点を置いていた。

しかしアメリカ戦艦は日本ほど原材料の清浄さにこだわらない。その辺ルーズ。
反面、反応の早い塩基性平炉を使っていて、甲鈑中の非金属介在物は日本より少なかったと考えられていた。

以上 「世界の艦船」2017年9月号増刊号 記事・アイオワ級戦艦の装甲と防御構造 より

アイオワの307ミリ甲鈑と長門の305ミリ甲鈑の優劣だが、ほぼ誤差の範囲と思う