ところでアメリカは大平洋戦争とオレンジプランとの関係について、どう考えていたのか?

"太平洋戦争の四年間、米国は「オレンジ・プラン」と呼ばれる戦略におおむね沿った形で戦争を遂行した。"

当初、真珠湾を奇襲されてつまずいたが、態勢を立て直してからは予定通り
マーシャルからマリアナ、更にフィリピンを奪回して南方との航路を遮断して終了という流れ。

仮に日本軍が真珠湾を攻撃してこなければ、米軍は優勢な戦力で西進し、中部太平洋の島々を攻略する。そして
"日本が望む時と場所において艦隊同士の壮絶な砲撃戦が起こるが、米国の弩級戦艦が勝ちを制する。"
以上『オレンジ計画--アメリカの対日侵攻50年戦略』エドワード・ミラー著より

おそらく軍令部の戦前の作戦通り、ひたすら待ち構えていれば艦隊決戦が起こったであろう。それが何時になるかは分からないが