練習機でも新規開発するにはそれなりの準備期間が必要
エンジン開発まであったT-4は実質的には1975年からスタートして量産初号機が1988年
エンジン開発がなくても案の募集から設計スタートまでの期間でも結構長い期間が必要
かれこれ10年前後は検討開始から量産初号機納入までかかってしまう

今中期防(2019〜2023年度)の期間中はT-4後継機の検討はない
2024〜2028年度の次期中期防期間中以降じゃないと検討すらされないことが確定している
次の中期防期間中は検討はしても開発着手までは規定できないので検討から開発・採用決定しかできない
開発着手が出来るのは2029年度からスタートの中期防期間中で開発・試験期間を考えると
どんなに早くても量産初号機が登場させられるのは2035年位にならないと無理

2028年にはT-4量産初号機が機齢40年を越える機体が出始める
2035年前後には最も古い機体で機齢47年になっている機体も出て機齢40年前後の機体が半数近くなる
そこまでT-4が余裕で大丈夫なほど頑丈に出来てるかだ
寿命延長改修の可能性もあるがこんなに古い機体を無理して改修しても延命期間はさほど長くはない
そこまでしてT-4を使い続けるメリットがあるかというと疑問だろう

ましてF-35には複座型機は存在しないしF-3はあったとしても最新鋭機を練習機に使えるはずもない
しかもF-35のうち40数機は半艦載機のB型になるので空自全体で練習機に使える余剰機が存在しなくなる可能性大
となるとF-3の配備に合わせてF-2Bの教育課程を代行する練習機は必要になる

となると、その練習機に関しては現在のスケジュールでは新規国内開発では間に合わない
練習機開発の可能性があるとしたら高等練習機と中等練習機を分割した場合のみだ
先に高等練習機を採用してそれは外国機導入とし、中等練習機は別途検討の場合のみ開発のチャンスがある
兼用の場合は高等練習機に機体を合わせるから外国機導入になってしまう