独・ポーランド、賠償で論争=侵攻80年、90兆円試算も

ポーランドは第2次大戦で総人口の約2割に当たる約600万人が犠牲になるという甚大な被害を出したが、社会主義体制下の1953年に賠償請求権を放棄。
さらに旧東西ドイツが90年の統一直前に米英仏ソと戦後処理に関する「ドイツ最終規定条約」結んだことで、独政府は賠償が「政治的、法的に解決済み」と主張。
解釈に異論もあるものの、ポーランドも従ってきた。一国に賠償を認めれば他国も続き、支払いが天文学的な額になるとの懸念もあった。

ただ、2015年にポーランドで政権を取ったEU懐疑派の右派政党「法と正義」は「53年の放棄はソ連の圧力」との主張を展開。司法の独立制限などの政策でEUやドイツとの摩擦も増え始めた。

独外交協会のシェラコフスキ上席研究員は「額面通りの要求というより、政治的カードだ」と指摘。「『法と正義』が、メディアへの圧力強化などの政策をEU・ドイツに問題視された場合の対抗策として、
賠償問題を利用している」と分析した。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190901-00000012-jij-eurp


ドイツも大変です