>>289
パリから過激なる極東へ向かったフランス人外電記者のロベール・ギランは東方へ行くほど文明の光が遠ざかっていくなかで最果ての極東で見た満鉄職員に崖のように存在する文明と衝撃を

>37年、パリを発ってシベリア横断鉄道で上海に向かう著者は、国境を越えてドイツ、ポーランド、ソ連と東に進むにつれ、文明と西洋から遠ざかっていくという実感を持つ。
風景が全般に黒っぽくなり、人々の服装、表情がさえなくなる。人間の尊厳を保つ限界以下の貧困を目の当たりにもする。
ところが、ソ満国境を越えたハルピンの駅頭で「私はあっけにとられた。世界の涯に奇跡のように存在していた文明と西洋」