戦時中の日本では一般の国民は日本海軍の艦艇よりも米海軍の艦艇の情報が多かった。
これは日本海軍が情報を秘匿していたのに対し、米海軍は新造艦のカタログデータもおおむね
公表しており、その写真や想像図もアメリカの雑誌に掲載され、それがマカオ経由で日本国内
にも輸入されて書籍で紹介されていたから。
このため戦時中の日本国民の間では戦艦大和は性能はもちろん名前すら知られていなかったが、
起工すらされなかったアメリカのモンタナ級戦艦の名前やおおまかな性能は広く知られていた。