零式三座水偵は、愛知と川西の競争試作の結果採用された機体だが、最終的に採用された愛知は、試作段階では不採用にされていた
海軍での、実用化に向けての各種試験中、川西の試作機が事故で全損になり、以後の試験が不可能になったため、
社内テストに使われていた愛知の試作機が、急遽海軍で追加試験を受けることになったのである
元々、不採用の理由は、試作機の完成が海軍の指定期日に間に合わなかったためで、性能は海軍の要求を満たしていた愛知の試作機は、見事逆転採用、
以後、終戦まで、海軍の主力水偵として、活躍するのであった