>>79
実際にはほとんどの人は「最前線に出る兵科」には配属されない。
戦争が切羽詰まってくると「五体満足なら最前線に回せ。いや四体満足ならもうそれで十分だ」みたいな感じになってくるけど、
そうでもなければ最前線で戦う兵科の戦う部隊にまず配属されるような人はよほど訓練段階での成績がいい人だけ。

そして、どうしても後方兵科よりも前線兵科のほうがもてはやされるし、本人も前線勤務を望みたがる傾向が出る(せっかく戦争に行ったのに
「何してたの?」「ずっと後方で物資の整理してたよ」では戦争終わって帰ってから周囲に自慢できない)ので、むしろ戦時の軍隊は
「お前さんを最前線に出してもなあ。っていうか出したらお前周囲の足引っ張った挙げ句即戦死で終わりだろ」
って人の「前線勤務希望」の要望をいなすのに苦労する事が多い。

朝鮮戦争の時、アメリカ海兵隊は兵士がことごとく最前線勤務を志望するので、最初こそ「我軍は士気が高い」と悦に入っていたが、そのうち後方部隊の人数が不足し始めて往生した。
人手不足で業務が滞るのに誰もやりたがらないのだ。
強制的に指名すると「じゃあ軍隊辞めます。それは認められないってんなら脱走してやる。後方勤務で軍役が終わるくらいなら軍法会議のほうがマシだ」とかいい始める人が続出して更に往生した.

結局「後方勤務者でも勲章は貰える」ってことにしてなんとか解決した。