よくある「設計建造時からF-35Bに対応しているから〜」と言うのはただの妄言です

なぜならいずも型、22DDHの概要設計をした段階ではF-35Bはまだ試験中であり運用プラットフォームの仕様は全く定まっていないからです
エレベーター等の寸法は運用を想定していたH-53とその後継機であるH-101と陸自空自が運用中のH-47クラスに対応させているだけです

仮に設計建造時に極秘にF-35Bのデータを入手していたとしてもいずも型をF-35Bに対応させるのは不可能です

何故なら最新の試験データを持つ米海軍は当初ワスプ級のF-35Bとオスプレイを含む先進航空機運用対応改修に掛かる費用を6800万ドルと算出しました
しかし実際に実機での適合試験を始めるとAV-8Bや従来のヘリとは次元の異なる高温の排気や甲板強度といった運用に重大な支障をきたすクリティカルな問題が頻発
最終的にワスプ級とアメリカ級の改修費用は2億ドルを超えました

22DDH設計建造時に入手出来たデータは適合試験前の想定データに過ぎず実際のデータではありません
従って仮にこれを反映していたとしても実機に対応させるには最低でも200億円を超える費用が必要になると言う事です

実際にはF-35Bのデータを入手したり研究を行う予算は要求されていませんし執行もされていません

「いずも型は設計建造時からF-35Bに対応している」
はただの妄言でありこの様な事を書いているライターは噂話程度のネタを裏付けも取らずに書いているだけの事です
当然、そのライターの書く全ての記事はその程度のレベルに過ぎません