まず、戦闘艦艇としては、
小型で高速、航洋性が高くて大火力というのが望ましい。
当然、相反する要求が含まれているので、各項目を高いレベルでバランスするのが設計者の腕の見せ所となる。

例えば砲塔を背負い式配置にすると重量物を高い場所に持っていく事になるので、トップヘビーになってしまう。
コレを防ぐにはフネをでかくするか、砲の位置を下げるかだ。
ここで排水量はなるべく小さくしたいのであれば、低くするしか手はない。

一方で艦首が水面スレスレみたいに低い状態だと、モロに波をかぶって航海にも(砲の操作にも)影響がでる。

艦首は高く、砲は低く、という二つの条件を両立させようとすると、艦首側は一基で、後部に背負い式二基という形に自然と収まる。

秋月のように前後背負い式二基となると、ほぼ小型軽巡になるのさ。