iPhone 11のSoC「A13」はなぜ性能向上幅が小さいのか
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1208397.html

プロセスの事なども面白い記事なのですが、Apple A12の"Vortex"が特に興味深かったのでそれで。
Vortexは命令デコード幅が7-wayとされており、Samsung Mongoose4の6-wayすら上回ります。
キャッシュからのフェッチ幅は28B/cでしょうか。
ちなみにIntelのSunny Coveは5-way(4Simple+1Complex)、AMDのZen2は4-way(4Complex)、フェッチ幅は双方32B/cだと思います。
RISCはスタック命令などが無いのでCISCより命令数は増えるのですが、それでも7-wayはかなり異様です。
こうなると命令キューやディスパッチはかなり強力で、バックエンドも相当リッチで無ければいけない筈です。

AppleのArm CPUもbig.LITTLEを取っているのですが、他のメーカーと違い高性能コア2で省電力コア4という構成です。
SnapdragonやExynosも最近の製品は、高性能コア2+中性能コア2+省電力コア4といった構成になっておりトレンドです。
体感に大きな影響があるシングルスレッド性能を上げられる為でしょう。