>>261
基本、各生産ブロックごとに近代化できる奴と出来ない奴とに分かれていくのじゃ

F-16はブロックごとにプロビジョンが違ったりする以前に翼・胴体構造から違うんじゃが
F-16A/BにもMSIP機(多段階能力向上対応型)があって
無理矢理V仕様まで改造できるのはこれ適応されてる1981年以降のblock15以降で
block15近代化改修機が該当する
(2000年代以降の運用見据えて構造強化含む大規模改修して仕様揃えたOCU/MLU機ね
あれエンジン換装したりBlock 5x向けの電子機器積んだり最大離陸重量向上するため
胴体構造自体に手を入れて補強改修してたりする)


F-15はA/B型のうち、米では基本76年調達のblock15相当以降がMSIP化(MSIP-1)と延命改修対象
本邦含めてF-15C/DのMSIP機(MSIP-2)はblock37相当以降、米はblock30〜block42優先して改修
なお本邦Pre-MSIP機はblock24以降相当
米C/Dで本邦のPre-MSIP機に相当する扱いの機はblock21以降
まぁ、型番同じでも生産途中で細かく改善されて仕様違うんだわ。これで困ったことになってるわけだぬ


台湾のF-16A/BはBlock 20
胴体部はNATO諸国のF-16 Block 15 OCU機相当で、後日改修バックフィットされた仕様に近いもの
生産時から取り込んだF-16新造機に対してF-16AM/BM (F-16 MLU)F-16能力向上(MLU)仕様装備入れて
コクピットと機首胴体回りはC/D block5x仕様にされたハイブリッド機
これを後付けで「block20(中止された欠番)」に割り振ったブツ

なのでもともと機体エアフレームの仕様上は事実上米軍向けblock25(F-16C/D初期型)を
輸出向けにデグレートして一部をA/B準拠に仕様差し戻した機体に近い性質だったりする
なもんで改修可能な範囲はエンジン回り除けばほとんどC/D準拠
レーダーFCSの換装範囲がほぼ米軍紐付き仕様で、NATO向け機ほどの柔軟性がなく
米軍横並びに近くなっているのと、共通エンジンベイ化が排されている分
換装可能なエンジンの選択肢が潰れてるけどな
輸出できるようデグレードしたなんちゃってC型を敢えてA型としたブツなんであとから改造しやすい、というわけ