続き

新聞社員のようなプロではなく、一般人における保守派・リベラル派の違いを調べるため、過去15年間の年間売り上げ上位20に入った書籍のうち、保守派・リベラル派が書いた本のレビューを、Amaz○n(amazo○n.co.jp)から収集した。
保守派の著者にはケント・ギルバート、曽野綾子、百田尚樹、リベラル派の著者には香山リカ、姜尚中、上野千鶴子らが含まれる。
保守派の本に高評価、あるいはリベラル派の本に低評価をつけたレビュアを保守系レビュア、逆をリベラル系レビュアと定義し、彼らのAmazon上での全レビューを分析した。

その中で興味深かったのが、映画(DVD、Blu-ray)のレビューである。
保守系レビュアのみが複数レビューしており且つ彼らの平均評点が高い映画を保守派が好む映画、リベラル系レビュアのみが複数レビューしており且つ彼らの平均評点が高い映画をリベラル派が好む映画と定義し、その違いを分析した。
その結果、保守派は人間ドラマを好み、リベラル派は好色的内容や猟奇的内容の映画を好む傾向が見出せた。
実際、それぞれのカテゴリの映画の解説文を機械学習にかけると、リベラル派が好む映画に「○す」「誘う」「事件」などの表現が偏って多く見られることが分かった。
この結果は、これまでのコラムで紹介した事例ベースで見られるリベラル派の特徴を統計的に裏付けるものである。


うーん…