コラム:中国「融資平台」が直面する安易な永久債発行のつけ - ロイター
https://jp.reuters.com/article/breakingviews-china-debt-idJPKBN1W904X

>地方政府のための資金調達と投資を手掛ける「融資平台(LGFV)」と呼ばれる企業は、
中央政府から命令された債務圧縮目標の達成に向けた一助として、資本性証券の性格を持つ
永久債を積極的に活用してきた。しかし約750億ドル相当が事実上の償還期限を迎えた今、
永久債発行という安易な手段を選択した代償が高くつくことが判明しそうだ。

>今月の初回コール日に、15億元(2億1200万ドル)の永久債の償還をしないと表明したのは、
吉林省のLGFVだった。永久債には当然正式な償還期限はなく、だからこそバランスシート上で
しばしば株式と同等の扱いを受ける。ただできるだけ早く償還しないと、利払い負担がどんどん
大きくなるので、一般的には初回コール日の償還が想定されている。償還を見送った吉林省の
LGFVの場合、起債時におよそ4.6%だった表面利率を今後8%前後に設定しなければならない。
このため償還見送りは、何らかの問題が生じているサインだとみなされがちだ。

>そしてS&Pは7月、今年と来年に5330億元相当の永久債が初回コール日を迎えるとの
試算結果を示した。折悪しく地方政府の財政は減税と景気減速で圧迫されている一方、
彼らは景気を刺激する重要なエンジンでもある。こうした状況は、当局にとって延々と続く
頭痛の種になりかねない。


ひでえ仕組みだな。
中央政府の場当たり的な対応を命じられた地方政府の場当たり的な対応を命じられた融資平台の場当たり的な対応の結果か。