今朝のモーサテ、日本語ペラペラのジョセフ・クラフト氏がトランプ大統領の弾劾について解説してた。

・ペロシ議長は民主党若手の極左に押し切られた。(求心力がなくなった)
・普通は弾劾調査を始めるために議会の評決をとる必要があるが、今回はペロシ議長の独断で調査を決めた。
 → 万一、弾劾に失敗したときに調査に賛成した民主党議員が選挙で不利にならないように。
・弾劾決議が下院で可決されても、上院で必ず否決される。だからマーケットがあまり反応していない。
・民主党にとって、今回の弾劾調査は非常にリスクが大きい。
 (ここで画面表示: トランプ弾劾 世論は? 賛成:37% 反対57% 25日キニビアック大学調査)
・弾劾は容易にやってはいけない、という国民の意思。
・クリントン政権で共和党が弾劾に踏み切った際、その年の中間選挙で共和党が大きく議席を減らした。
・今回の調査によってもっとも被害を受けるのは、民主党のバイデン候補。
・調査が続けば続くほど、裏ではバイデン候補の息子の疑惑がついてまわる。
・ウォーレン候補が支持を伸ばす中で、疑惑を抱えたバイデン候補はドンドン支持を失っていくリスクがある。
・結果、トランプ大統領に有利な展開となる。(この弾劾に関しては)

しかし、結論として「トランプ大統領の再選はない」と見ているらしい。

・黒人投票率が前回(2016年)は低かった。これが1%上がるだけで数万人の票が動く。
・今回(2020年)は「反ヒラリー票」がない。(前回はトランプは好きじゃないけどヒラリーは嫌い!票がけっこうあった)
・女性のトランプ票が下がっている。ウォーレン氏が候補になると女性票は厳しい。
・9/10にあったノースカロライナ州下院補選で、歴史的に得票率2桁で勝利していた共和党候補が2ポイント差まで縮まった。
 → 大統領選での苦戦を示唆している可能性

全体的に、バランスのとれた解説でした。
仮に来年トランプ大統領が再選になるとしても、結構ハードルは高そう。
トランプ支持票減少の影響が大きいのか、民主党極左候補が選ばられた場合の有権者の拒否反応が強いのか、
ものすごい接戦になるのかもしれない。