13 名前:名無し三等兵 投稿日:1942/11/07(木) 21:18:06 ID:para-mushir
病室には妹の苦しそうな吐息と秒針の音だけが響いている。
妹の白い顔は時折苦しげに眉をゆがめるが、それ以外は至って静穏なものだ。
とても、医者がさじを投げた患者には見えない。
なんで、俺じゃなくて妹なんだ。まだ女学生じゃないか。あんまりだ。
「お兄様……」
いつもの祈りとも呪詛ともつかない思いが終わる前に、妹が静に口を開いた。
「……なんだ?」
「わたし、飛行機が見たいよ。」
飛行機どころか、この1年外にだって出られていないのに。
「飛行機か。……どんなのが見たいんだ?」
「うん。」
ちょっと考え込んだ妹は、儚げに笑ってこう答えた。





「……キスカ島の四五二空に配備されて編隊空戦をする強風が見たいよ…」





ちょwwwwwおまwwwwwww無理wwwwwwwwww