トランプ大統領は、アメリカ軍がシリアで26日夜に過激派組織イスラム国の指導者アブバクル・バグダ
ディ容疑者らを標的とした軍事作戦を実施、バグダディ容疑者が死亡したと発表した。バグダディ容疑
者はトンネル内で追い詰められ、自爆ベストを起動させて3人の子どもと共に死亡した。

 (ジャーナリストの須田慎一郎の解説では)イスラム国が首都としていた北部のラッカは、2年余り前に
陥落していますが、今回はイドリブ県というところで作戦行動が行われ、殺害されたということです。
 ここはイスラム国最後の拠点と言われていますが、その一方でトルコ軍が駐留していたところです。
 これは未確認情報ではありますが、バグダディ容疑者はトルコ軍が匿っていたのではないかとずっと
言われていて、この数年行方がわからなかった。

 ではなぜトルコ軍が殺害を容認したのかを考えると、その数週間前に、シリア北部の安全地帯を設定
するということが決まりましたよね。アメリカ・ロシアの協力の下、安全地帯が決まったのだけれども、
トルコにとっては安全地帯、中立地帯を作って、そこにトルコ国内のシリア難民を移送するということは
悲願だった。
 これに対して、ロシアとアメリカが協力体制を取ったということもあり、ある意味でその見返りに今回の
一件が起こったのではないかということです。そういった確実な情報・状況がなければ、デルタフォース
が展開するはずもないだろうと思います。