防衛省は、2020(令和2)年度予算を発表した。
 20年度には、F-2後継の次期戦闘機開発に着手する。開発初年度は、111億円で国際
協力を見据えて戦闘機システムの初期的な設計作業を進める。
 F-35Aの取得については、中止するはずだった国内組立を継続する。組立技術の向上
などによって、経費削減が実現したためだ。
 さらに短距離離陸垂直着陸(STOVL)機のF-35Bは、793億円で6機導入する。
 併せて同機の発着艦を可能にするため、護衛艦「いずも」の改修は31億円として、今年
度末にも1回目の改修を行う計画だ。

 次期戦闘機開発は、戦闘機システムの機能・性能の優先度を検討し、さらには設計上の
企画や基準について検討を行う。また、コンピュータシミュレーションなどによって最適な機
体形状も検討を行うとしている。
 新たな戦闘機に求める性能・能力については、特に改修の自由度と拡張性だという。
 経空脅威は相手機器の性能向上、物量など、将来にわたって脅威度が増していくことが
見込まれる。そうした脅威に対して、次期戦闘機は常に一線級の能力を確保し、随時必要
な改修を行得ることが必要になる。