通商破壊の負担を減らすためにインドやイランに傀儡政権を立てて支援するというのは面白い提案だと思う
しかし、支援するからには傀儡軍の武器や兵站は当然日本で面倒を見る必要が出てくる
だが、そのために武器弾薬をどこから調達するのだろうか?ソビエトと事を構える以上、武器弾薬は関東軍が湯水の如く消費するだろう
「貧国強兵」に詳しいが日本の弾薬生産能力は戦時需要を完全に下回っており戦前からの備蓄分を放出しながら戦っていたのが史実
ソビエトと事を構える以上、武器弾薬は関東軍が湯水の如く消費し史実以上のペースで日本の弾薬備蓄は減っていく
もちろん武器弾薬だけ運べばいいわけもなく、傀儡政権軍とその民衆を食わせるための食料や生活物資も必要になる(この食料さえも満州や朝鮮半島からの収穫品が
大きな割合を占めるため、海路で本土まで運びそこから目的地に送り出さねばならない。本土の収穫だけでは日本人の需要すら賄えない)
もちろん運ぶのは船だが、そこから傀儡国家に行き渡らせるためには陸路が必要になる
知っての通り陸路の補給効率の悪さは海路の比ではない
かくして雪だるま式に日本の負担は増えていき輸送網は破綻する
しかし、これをやらなければ「解放」した植民地からの食料徴発を行い、飢饉を発生させて対日感情を悪化させた東南アジアの史実をそのまんまなぞることになる

つまりガッチリインド洋!でドイツ支援なんてのは机上の空論に過ぎない、日本列島が突如インド洋にワープしたレベルの奇跡でもない限りは。