北森瓦版より

“Tremont”は10nm世代のAtom系列の低消費電力コアである。
“Tremont”はSingle-thread性能の向上、ネットワーク・サーバー性能の向上、バッテリ駆動時間の延長を掲げていた。
続く“Gracemont”ではSingle-thread性能の向上と周波数の向上、Vector性能の向上が謳われていた。

今回、より具体的に“Tremont”の内容が明らかにされた。
“Design Target: Single Thread Performance”というスライドに概要が記されている。
Intel Core class branch prediction
6 wide out-of-order instuction decode
4 wide allocation
10 execution ports
Dual load/store pipeline
4-core module
Shared L2 cache up to 4.5MB
変に訳すよりそのまま書いた方がわかりやすいだろう。分岐予測性能をCore並に引き上げる、
Out-of-order命令デコード幅を6-wideに広げる、アロケーションは4、実行ポートは10など・・・
大幅に手に入っていることがよくわかる。

“Tremont”では4-coreが1つのmoduleを形成し、1.5MBから4.5MBのL2 cacheを共有する。
“Goldmont Plus”の1MB/coreから大幅に変更された部分である。またレイテンシも19-cycleから17-cycle煮詰められている。
L1 cacheは1-coreあたりL1 inst=32KB, L1 data=32KBとなり、データキャッシュが“Goldmont Plus”の1.5倍に増量されている。

と、大幅に手が入った“Tremont”であるが、“Goldmont Plus”比で30%のIPCの向上を成し遂げたとしている。
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Goldmont PlusはGemini Lakeの事で4コアのCinebenchR15スコアを比較すると
N3150  124 Braswell
N3450  164 Apollo Lake
N4100  224 Gemini Lake

でGemini Lakeより30%向上ということは、291か。デスクトップ用の2コアのCore i3-6100が395なので、Coreシリーズに近づいた感じ