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中国は「世界第2の経済大国」なのか?〜過大評価に国内でも自重論〜
中国は本当に「世界第2の経済大国」なのか。経済規模と国力を同一視し、中国を超大国と見なす風潮には同国内でも自重論が出ている。
ある経済閣僚経験者は公の場で「未来のナンバーワンなどと自称してはならない」と警鐘を鳴らした。
「未来のナンバーワン」否定
中国のシンクタンク「中国・グローバル化センター(CCG)」、国連中国代表部などは4月14日、グローバル化に関するフォーラムを北京で開催。
これに参加したCCG名誉会長の陳徳銘・元商務相は多国間協力における自国の位置付けについて
「(世界)ナンバー2と考えてはならず、まして、未来のナンバーワンなどと自称してはならない」と語った。
陳氏はさらに、中国は約14億もの人口を抱える「非常に特殊な国」であるとした上で、「どんな1人当たりの経済指標でも14億を掛ければ、世界1位か2位になるし、
どんなに大きい経済規模でも14億で割れば、世界70〜100位になる」と述べ、自国経済の過大評価を戒めた。
経済全体の規模ではなく、1人当たりの数値を経済発展の基準とするのは当たり前だが、習近平体制下では、国内総生産(GDP)の規模が世界2位であることを主な根拠とする大国主義的宣伝が展開されており、
元主要閣僚という有力者がこうした冷静な見解を公言するのは珍しい。