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経済規模≠国力
香港の有力紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストも21日の論評で陳氏の発言を肯定的に紹介するとともに、
(1)中国経済が今後も米国を上回るペースの成長を続けるとは限らない
(2)経済規模イコール国力ではない─と主張した。
論評は、米国の1人当たりGDPが5万ドルを超えているのに対し、中国は9000ドル台にすぎず、世界平均(約1万2000ドル)にすら及ばないと指摘。
さらに、国力は経済規模だけではなく、技術力や軍事力、文化・芸術などのソフトパワーを含むもので、
中国は依然として、多くの面で先進諸国の大半に大きく遅れているとの見方を示した。
今年来日した中国のある政治学者も日本のメディア関係者らとの懇談で、中国超大国論を前提とした質問に対し、「中国経済が規模の面で米国を抜いたとしても、実質的に追い付くには時間がかかる」と答えていた。
経済発展の質が重要ということであろう。
日本では中国超大国論が広がっていることから、東京のある大学教官は「中国が超大国でも先進国でもないことを学生に分かってもらうのに苦労する」
と話すが、当の中国では意外に自国の実情を客観視している識者が多いのかもしれない。