>>761

中国発のイノベーションは、どこまでオリジナルなものでしょうか。それほどないでしょう。
一見「中国発」と見えるものも、実はそうではない。アメリカ、ドイツ、日本、スイスで創造されたものをうまくまとめあげて、すばやく追いついてきたといえます。
中国の将来について答えることにはためらいがありますが、私は政治の深い変化がなければ成長が難しいということが、いずれ分かると思っています。
当面は投資をもっと増やすことで成長を維持していく可能性も排除できませんが
日本
は対中国の規制を練り上げよ
中国の体制がこのまま続くかどうか、結論は出ていないということですね。
ですが、中国は経済力を駆使して、自らの体制を「輸出」しているようにもみえます。
たとえば、権威主義的な政権が続くカンボジアに対して、EUが経済制裁をしても、その穴を埋めるように中国が資金援助します。
ハンガリーのオルバン政権に対しても、中国は同様の動きをしています。

カンボジアについては私は知りませんが、中国がハンガリーと関係を深めている狙いは明らかです。
中国が世界の覇権を獲得するように動くために、ハンガリーは使い勝手がいい。
EUのメンバーであるハンガリーを動かすことを通じて、中国は間接的に欧州クラブの一員になれる。
ハンガリーと中国の高官は偏狭で非民主的な政治体制をたたえあい、他の体制は両国において機能せず、入りこめやしないと強調しあっています。
米国は、中国と他の国々、EUなどの共同体との関係を規定できるほどの力はありません。
そもそもEUは国々の連合体ですから、それぞれの国ごとに対中政策を持っています。
日本についていえば、中国の成長を邪魔しようとはしないほうがいい。
しかし、その一方で対中国への規制を注意深く練り上げるべきでしょう。
野心の膨張に資するような関係はブロックすべきです。
たとえば、軍事目的に使われるモノを製造したりサービスを提供したりする中国企業に、日本は投資すべきではない。
中国人留学生を受け入れるのはいいですが、サイバーをふくむ武器作りにつながるような講義には参加を許すべきでないと思います。