>>13
ttps://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1572509864/980
>どんなに予算の潤沢なアメリカでもあすか型を建造しない謎

ぢつは米帝、過去に本邦の試験艦あすかに類する艦は作っとったのじゃ

つ 実験護衛艦グローヴァー (USS Glover/AG-163/AGDE-1/AGFF-1/FF-1098)
1961年度計画艦、1965年就役、90年退役(MSC所属の研究船化)、除籍92年、廃棄94年

戦後第2世代DEであるガーシア級(SCB199A)の派生型扱いで、
不要物(砲一門・ASROC予備弾庫/再装填装置など)撤去、試験施設と試験要員居住区増設
グローヴァー級(SCB198)としてグローヴァー単艦のみ建造
用途は対潜戦装備の開発試験及び戦術研究
新世代艦の船体検証、推進システム(ダクテッド・ペラ化と静穏化、補助電動機)の検証も担当
(艦種符号が多岐に渡るのは計画初期時は補助艦、のちDEで
1975年の艦種類別の変更でフリゲート分類になったため)

ぶっちゃけコレはさ、こないだの鋼材ネタで出た涙滴型実験潜のアルバコア(AGSS-569)あるやろ?
アレと同世代以降のソ連潜を仮想敵として想定したハンター・キラー戦
パッシブ対潜戦の研究艦のひとつで、試験専従するよう専用設計された実験艦よ
冷戦中期から冷戦終結まで期間通じ、可変深度/曳航ソナー・対潜戦機器、データリンク、
戦闘システム向けコンピュータの実艦搭載テストと水上試験してた、隠れた殊勲艦やで

ただ、こいつ、航海中はソ連の艦船にストーキングされまくっててな
試験にも支障が出てたようで、なかにはかなり危険な局面もあったらしい
この艦の運用実績も、アメちゃんが水上戦闘艦の派生型枠に入る
外洋用試験専用艦の装備化を避けるようになった理由のひとつではあるのよ
(戦後、冷戦中期以降は、米海軍的には、整備/建造スケジュール合わせで
戦列から外れる同時期の現役艦を転用し試験する方がやりやすかったというのもある
が、もっと言うと卵をひとつの籠に盛るのを嫌がったわけだぬ)
まぁ、ある意味でこの艦も、その後の開発過程でシステマチックに間違っちまう経験則作る
きっかけとなったブツのひとつでもあるやね