考えてみればロシア海軍がまともに勝利した戦いなんて露土戦争 (1877年-1878年)以降極めて少ないのだから、
内実はともあれ「アメリカンスキーの戦艦撃沈」という戦功を挙げたゴルシコフ大将とS・ソユーズをソ連政府は
何が何でも英雄兼勝利者として祭り上げねばなりませんよな。

日露戦争や第一次・第二次大戦にしても、日本やドイツの戦艦にロシア/ソ連の戦艦が多数沈めれられはしても、
その逆は機雷で沈んだ八島・初瀬を除けば皆無なのだから、やっと1952年になって冷戦の主敵アメリカの戦艦を
正面切った砲戦で撃沈した政治的意義は極めて大きかったでしょう。