>>735
「核の傘」とは親密な同盟国が核攻撃を受けた場合は、全面核戦争に陥り自国に核ミサイルが降り注ぐ
事態になっても報復核攻撃を敢行すると確約する・・ という死なばもろともの代物なんですがね。

冷戦期の米ソなら共倒れ覚悟でそれぞれの同盟国に核の傘を提供できましたが、今の中国が同盟国
(例えばパキスタンや北朝鮮)が核攻撃を受けたとしても、それを理由に中国の核兵器を使用し、なおかつ
世界を全面核戦争の危機に晒す覚悟があるか? と問われると基本的にNOでしょう。

むしろ中国にしてみれば、北朝鮮が米軍の核攻撃を受けて壊滅したとしても、それに対して米国に
報復核攻撃を行った挙句に米中共倒れに陥るよりも、北朝鮮みたいな不誠実で資源も乏しい
ならず者国家など見捨てて自国の安全を図った方が遥かにマシです。

その辺の仕組みを考えれば、自国が核攻撃されなくとも、韓国への核攻撃に対して自動的に報復
核攻撃をしてくれる(その結果自国が蒸発しても構わない)奇特な国など米国以外存在しえない・・

という事は子供でも分かりそうな理屈ですが。