電気推進は高速巡航と相性悪いのを理解してない人が多いな・・・・。

船舶は速度の約3乗倍で出力が要求されて、しかも波浪で抵抗値が大きく変動するから、
もし電気推進で省エネルギー化をしようとすると、必然的に[発電量-消費電力]のマージンが少なくなり、
そうすると高波が来るとブラックアウト(停電)しやすくなる。
逆に、ブラックアウトし難くしようとすると、マージンが多めに必要だから省エネにならない。

これをミスって英45型は停電連発してやらかしたし、
一方、米ズムウォルト級はMT30を2基使う発電量の多さと、その巨大さで波浪の影響を少なくして停電回避してるんだと思う。

海自の場合はあさひ型まや型でCOGLAGの設定を事実上でガスタービンのみの作動とするように割り切って、
電気推進は非戦闘時の低速航行と緊急加速にしか使わないようになってる。

戦闘艦艇に電気推進を統合するのは、将来的に対空レーザーやレールガンを想定してるからだけど、
現時点で、電気推進を統合するのは依然として難易度が高い。
ズムウォルト級みたいに贅沢な発電力を持つか、日本みたいに巡航に使わないと割り切るかが必要。