「二酸化炭素を食べる大腸菌」が遺伝子操作で誕生
https://gigazine.net/news/20191128-e-coli-eat-co2/
通常は有機物を消費して二酸化炭素を排出する大腸菌を、
「二酸化炭素を吸収して成長する」ように遺伝子を操作することに成功したと、
イスラエルの研究チームが発表しました。
科学雑誌のNatureによると、二酸化炭素を食べる独立栄養生物となった
大腸菌はバイオ燃料として、あるいは大気中の二酸化炭素の増加を抑える
アイデアとして期待できるとのことです。
実験室条件下で独立栄養生物に生まれ変わった大腸菌株は、
二酸化炭素濃度10%の大気中であれば、およそ18時間ごとに倍増するそうです。
ただし、地球大気程度の二酸化炭素濃度(およそ0.04%)では、
グルコースなしで生存することはできないとのこと。
ミシガン州立大学の生物工学者であるシェリル・カーフェルド氏は
「ミロ氏らの研究はマイルストーンであり、生物工学と進化を融合させることで
自然のプロセスを改善できることを示しています」とコメントしています。
マックス・プランク微生物研究所の生物学者であるトビアス・アーブ氏は
「ミロ氏らが発表した研究論文は、概念の実証を示すものです。
この大腸菌が最適化されるまでには数年かかるでしょう」と推測しました。


いやいやこの細菌を金星に撒こう