>>515
>「メンデル主義者」の言う遺伝って貴族的でしょ?
>ルイセンコ主義なら個人の努力みたいな要素で特質が変化するから革命的で正しい

しかもルイセンコ主義だと生物や人間の進化を司り促すのは遺伝子ではなく「環境そのもの」ですからな。

かってダーウィンの進化論より前はラマルクのそれが支配的でしたが、例えて言えば
「キリンは元々首が短かったが、高い木の葉を食べたいと思う内に首が伸びて今の姿になった」
というアレであり、首を伸ばそうとするキリンの意志が進化を促したという理論です。

ルイセンコは既に世界の学会で定説となったダーウィンの進化論と遺伝子論を否定しラマルクに立ち返りましたが、
「優れた環境の中で明確な意思を持った者は、そうでない者と比べて急速に進化する」
という概念であるから、共産主義という最も優れた体制の中で共産主義者として生まれ育った子供たちは
その他の遅れた資本主義や封建主義の国で育った子供よりもあらゆる意味で優秀であり、その子供たちが
共産主義体制の中で世代を重ねる程に、人種として圧倒的に優越した存在となるであろう・・。

というスターリニズムと絶対的に親和性の高い学説というか国教にも等しい代物になったのです。
それ故に農業の現場でどれほど損害を重ね千万人単位の餓死者を出そうようとも、スターリンの目の黒い内は誰も
異議を挟めませんでした。

ちなみに環境の変化を「共産主義体制」から「宇宙空間」に置き換えると、そのまま無印ガンダムのニュータイプ論や
ジオニズムの主張そのままになるのはこれまでも当スレで度々指摘されていた事ですね。