ステルス戦闘機F35A 国内組み立て継続へ 政府
https://blogos.com/article/423275/

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191211/k10012211201000.html
NHKの記事ですが日経の記事とほとんど同じです。
恐らくは両方とも政治部の記者が官邸筋からのリークをそのまま裏も取らずに書いたのでしょう。

F-35の輸入への切り替えは防衛省と財務省が喧々諤々で議論をして決定したことです。
その段階で詳細な情報が出されており、輸入の方が断然安い。
国内生産は技術移転もなく、単に調達単価を上げるだけだと両省で認識が一致したわけです。当然大臣同士も了解していたわけです。

工学的な常識があれば、わずか半年やそこらで、何割もコスト削減が可能になるなんて与太話を信じないでしょう。
それが自社製でも大変なのに、箸の上げ下げまで米国防総省とロッキード・マーチンに指図されている状態でそれが可能なはずがないでしょう。

更に申せば防衛省の調達単価予定は全く信用できません。
空自のUH-Xでは一機23.75億円で調達するUH-60Jの改良型が2倍の約50億円です。
これなんて完全に官製談合が疑われて然るべき案件です。
陸のUH-Xも12億円が18億円になっていますが、調達が本格化すれば更に高騰する可能性があります。

海自のMCH-101に関して言えば、丸紅にわざわざ輸入よりも川重による生産が安いというインチキの見積もりまで出させました。
他の国との調達価格を比較すれば嘘は歴然です。
そういう高い値段で調達したので、英海軍あたりで行っている101のシステムの更新をする金も捻出できないわけです。
(続く)