中国で “人工太陽”に火が灯ろうとしている。
太陽で起きている反応を再現する核融合装置が完成しようとしているのだ。

2020年には核融合炉の運転が可能になるそうだ。
その人工太陽のプラズマの温度は最高で2億度になると予想されている。

太陽核の温度が約1500万度とすると、その約13倍だ。
これが本当に成功すれば、ほぼ無限で、しかもクリーンな夢のエネルギーが実現するという。

その装置は「トカマク型HL-2M」といい、
中国科学院のEAST(先端超電導トカマク実験装置)プロジェクトの一環として開発されている。

中略

核融合はあの燃え盛る太陽で起きている反応だ。
2個の軽い原子核が融合して、より重い1個の原子核が形成される現象で、このときに大きなエネルギーが放出される。

太陽の場合、水素原子が融合してヘリウムとなり、それによってコアはおよそ1500万度に達する。

これを人工的に再現するには、燃料(水素の1種)を1億度以上にまで加熱する。
すると燃料は超高温のプラズマに変わるので、今度はこれを閉じ込めておかなければならない。

そのための装置がトカマクというドーナツ状の真空容器だ。
トカマク型磁気閉じ込め方式では、磁場によってプラズマを安定させて、核融合が継続的に発生するよう保つ。

安定した核融合が実現できれば、そこから得られるエネルギーはこれまでの発電装置の比ではない。

http://www.xinhuanet.com/english/2019-11/26/c_138584676.htm
https://futurism.com/the-byte/new-artificial-sun-china