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レンネル島沖海戦は日本軍機が米巡を撃沈した唯一の実例なので詳しく見てみよう

1943年1月30日正午ごろガ島方面の敵艦隊攻撃のためラバウルから陸攻隊出撃。
 一式陸攻16機と九六式陸攻16機の計32機
 夜間戦闘可能な練度の高い部隊で、夕方の薄暗く対空射撃困難な時間帯を狙っての出撃

米艦隊は重巡以下12隻。16時49分に日没、視界が悪くなる。17時10分に日本機が現れる
17時19分、一式陸攻16機に攻撃されたが魚雷は当たらず

この後さらに暗くなり、ほぼ夜間となる
 別行動の触敵機が大型吊光弾6個を1秒間隔で投下。照明弾は米艦隊の前方に着水。
 米艦隊は海上に浮いて発光している照明ブイを狙って砲撃を実施する

17時40分、九六式陸攻16機が雷撃を開始。夜間、低空から接近してくる日本機を
発見できなかったことと、海上の照明ブイへの攻撃に集中していたため、米艦隊にとって完全な奇襲となる。

これにより米巡シカゴに魚雷2本命中、行動不能。九六式陸攻2機と一式陸攻1機が未帰還。

翌日、陸攻11機による白昼強襲。この陸攻隊はほぼ全滅状態になったが曳航中のシカゴを撃沈した

照明ブイを使用した日本の夜間雷撃戦法と、それを知らなかった米軍の失策とが
上手くミックスして成功した珍しい事例。ただし二度と通用しなかった