米海兵隊は今年10月以降、岩国基地に配備されている戦闘機F/A-18DをF-35Bに更新する
と明らかにしたが、この機種改変は日本の駐屯する米海兵隊の航空戦力が対艦攻撃能力を
喪失することを意味すると米国の経済誌「フォーブス」は指摘した。

 F-35B/Cはレガシーホーネットで使用されている対艦ミサイル「AGM-84 ハープーン」ではなく
新型の長距離対艦ミサイル「AGM-158C LRASM」を統合予定なのだが、いつ統合されるのかは
不明で、岩国基地に配備しているレガシーホーネットを失えば中国海軍の水上艦を阻止するための
手段を失うと指摘しているのだ。

 ただ岩国基地の米海兵隊が中国海軍に対する対艦攻撃任務を一手に引き受けている訳では
ないので、レガシーホーネットを失っても在日米軍全体から対艦攻撃能力が失われることはない。

 因みに日本はF-35のウェポンベイに収まる=F-35のステルス性能を維持することが可能
(LRASMは恐らく機外搭載になる可能性が高い)なノルウェー製対艦巡航ミサイル「Joint Strike
Missile(JSM)」を導入予定だが、これもBlock4へのアップグレード後でないと使用できない上、
日本がいずも型護衛艦用に導入するF-35Bのウェポンベイ(F-35A/Cとサイズが異なるため)に
JSMは収まらない。

果たして日本のF-35Bが対艦任務にJSMを選択するのかLRASMを選択するのかは現時点では謎だ