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「空白の8時間」は何を意味するのか?――習近平の保身が招くパンデミック


 「通告」と「実行」の時間差「8時間」は何を意味するのか?
こんな通告を知って、武漢市を逃げ出さない方がおかしいくらいだ。
逃げ出せる財力と脱出先のある者は、封鎖される前に逃げ出すに決まっているだろう。ましていわんや春節を控えている。
30億人の大移動が始まると中国政府は早くから言っていた。
事実、この間に数十万人の武漢市民が武漢市を脱出したと、中国のネットは一時燃え上がった。
次々に削除されているが、中国大陸外の中文メディアには「8時間の間に数十万の武漢市民が脱出した」という情報が数多く残っている。
なぜ武漢市はわざわざ「さあ、脱出するなら今だよ!」というような通告の仕方をしたのか。伝染が拡大するのを本気で防ぎたいと思うのなら、こんなことはしないはずだ。

私は1947年から48年にかけて、長春において中国共産党軍(八路軍)による食糧封鎖を受けている。
封鎖を事前に知らせるどころか、封鎖は気づかれないようにジワジワと迫ってきた。
気が付いたら長春市全体が鉄条網で包囲され、市民は長春市から出られないようになっていたことを知った。
長春市内にいる国民党の一派(正規軍から差別待遇を受けていた雲南60軍)が共産党軍側に寝返って長春は48年10月に陥落したが、その間に餓死した中国人一般庶民は数十万に及ぶ。
長春食糧封鎖という経験と中国政府の事実隠蔽に関して生涯をかけて闘っている私にとって、この「空白の8時間」は「あり得ない措置」なのである。

そこでハッとしたのがWHO(World Health Organization=世界保健機関)との関係だった。