同砲弾でティルピッツから取り外した12.5in表面硬化甲鈑を30°で撃った際の貫通限界は1,485±23f/s(452.4m/s)。
弾体は完全だったそうです。
 これはドマールではFM1.436であり、同距離での貫通力を計算すれば319.4mmとなります。
 僅か16mm程度ですが英国製甲鈑の方が優れている(貫通力が低く出る)ことになります。
 ここまでは実射データからの固い計算です。

 次に少し確度が落ちるかも知れませんがKGX級が装備した14in砲に上記の修正値FMを適用して計算します。
 初速757m/sの場合落角30°に近いのは距離3万yd(27,400m)での31.3°、存速457.6m/s。
(navweaps.comではやや初速が低い732m/sでは同距離で35.6°、存速436m/sとしています)
 英国製甲鈑に対する貫通力は計算上301.3mm。実際の撃角が少し高いのので貫通力はこれより僅かに落ちるでしょう。
 距離には多少違いがありますが、自国の15in砲に匹敵する貫通力を持つことがわかります。