2/3の記事より。北京中央(中国紅十字会)の統制は地方行政まで行き渡っておらず
中央と地方で権限の奪い合いの暗闘が起こっていることが判る。
地方から権限を取り上げ中央集権の帝政を敷こうとしている、習近平が正しいとは
必ずしも言えないが、地方は地方で不作為による人民の健康の人質化で対抗している。

新型肺炎 マスク分配差別 武漢市紅十字会に批判
https://mainichi.jp/articles/20200203/ddm/007/040/087000c

 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な中国湖北省武漢市の赤十字組織、武漢市紅十字会が、
肺炎患者向けにベッド700床を特設している総合病院、武漢協和病院にマスクを3000枚
しか配布していなかったことが判明した。中国メディアによると、紅十字会と関係が良好と
される2病院には同時期に計3万6000枚のマスクを配布しており、不公平な援助だと批判を
浴びている。事態を重視した中央の中国紅十字会は1日、チームを派遣して是正に乗り出すと
発表した。

 1月31日には、武漢市紅十字会の臨時倉庫から、地元政府公用車の運転手が段ボール1箱の
マスクを「指導者用だ」と言って持ち去る場面が目撃された。これにも「特権階級なら許される
のか」などと批判が起きている。