【日経新聞1面】米中に大きく遅れを取る日本の特許出願
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先端特許10分野、AIなど中国9分野で首位 日米を逆転
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55092420R30C20A1SHA000/


10年後の技術覇権を競う米中、置き去りにされる日本――。人工知能(AI)や量子コンピューターなど先端技術の特許出願を分析したところ、中国が10分野中9分野で首位に立った。百度(バイドゥ)やアリババ集団などネット大手の台頭が目立つ。
一方、特許の質では上位100位中、64を米企業が占めた。次世代の競争力を占う先端技術開発で米中が激しく競う一方、日本は水をあけられている。

知的財産データベースを運営するアスタミューゼ(東京・千代田)が特許データを集計し日本経済新聞と共同で分析した。10分野の特許出願は2000〜19年の累計で約34万件に達した。

出願人を国別で見ると、中国が約13万件と全体の4割を占め、日米(いずれも約2割)を上回った。

通年データがそろう直近の17年単年では中国の出願数が9分野で最多だった。ドローンなどに加え近年はAIや再生医療でも急伸する。
米国は量子コンピューターのみ中国を上回った。05年に自動運転など4分野で首位だった日本は全分野で2位以下だった。

10分野はいずれも幅広い産業領域に応用が期待される基幹技術だ。AIで先行できれば自動運転や再生医療でも優位に立つなど相乗効果は大きく、10分野での技術覇権は国の競争力そのものを左右する可能性がある。