WW2の米軍魚雷艇(PTB)の後期建造型は、37mm機関砲を搭載しているが、これは元々、現地改造の応急装備だった
ソロモン・ニューギニア方面に展開していたPTB隊は、日本の大発に手を焼いていた
小型で浅喫水の大発には、魚雷攻撃が出来ず、かといって、12.7mm機銃では、致命傷を与えられなかったのである
そこでPTB隊の隊員は、事故などで飛行不能になり、飛行場の片隅で野晒しになっていた、陸軍のP-39戦闘機の、37mm機関砲に目を付けた
航空用としては初速や発射速度が低く、陸軍航空隊では失敗作と見られていた37mm機関砲は、すぐにPTB隊に譲渡され、据え付けられた
対舟艇用火器としては、十分すぎるほどの能力を持っていた37mm機関砲は、存分に威力を発揮した
元々航空機搭載用に、小型軽量設計だったため、小さなPTBにも無理無く搭載できた点も、高評価された
その戦闘報告を受けた米本国では、PTBの設計を変更、造船所段階での標準装備にしたのである