>>870
かって「トップガン」の制作の折、米海軍当局はパラマウント映画に燃料代を請求したのだが、
お金のやりとりとは関係ない、ファイター・ウェポンズ・スクールの現場ではノリノリだった。

トム・クルーズ扮する”マーベリック”のスタントを務めた、トップガン教官”ヒーター”ヒートレイ中佐などは、
本職の助言のみならず空戦シーンの撮影では時に地上で航空無線機のマイクを持ち、監督の指示に沿うようA4やF14を飛ばす助手を務めたほか、
機体外に据えたカメラがブレないような装置を考案、パラマウント映画のスタッフに提案し実用化、
米海軍軍人という立場上当然かも知れないが、この全てがノーギャラであった。

パラマウント映画制作陣は教官パイロットご一同に「何かギャラに代わるようなお礼ができないか?」と問うたところ、
全員「お礼なんて要らないから、おれたちもどこかに出してくれ」。

「トップガン」作中、教室や格納庫での座学のシーンで、
いちばん後ろの席に何となく俳優とは違う雰囲気のするパイロットが座っているのがチラリと映るが、
彼らが誰あろう、本物のトップガン教官パイロットなのだ・・・。