>>352
戦間期の軍縮で軍の組織規模を大幅に縮小したからね
特に宇垣軍縮では高級将校ポストを含む将校団などの基幹人員の大幅削減までやったので、
日中戦争時に軍組織を拡大した際には、そこに充当された指揮官の多くは
促成栽培の将校ばかりとなってしまい、とにかく数が必要な状況で、
例え無能、人格上の問題ありでも排除する余裕などなかった。

さらに、戦間期に軍人蔑視の風潮が続いて、これらの軍縮で職を失った惨めな将校の姿は
それを助長していたし、おかげで優秀な人材は職業軍人になるのを忌避するようになって、
その結果、当然の事ながら軍人志願者の資質も大幅に低下していた。

宇垣軍縮は軍の近代化を志していたとか、その評価は毀誉褒貶あるけど、
基幹人材たる将校の育成システムの維持には失敗しているんだよね。

あの軍縮をやるなら規模の小さい陸軍で済むように大軍を必要とする大陸からの足抜けを
長期的な国策としてまとめる位の覚悟が無ければ駄目でしょう。まあ無理だったでしょうけど。