>>869
宇宙開発をめぐって米ソがしのぎを削っていた1950〜60年代。
人類初の人工衛星打ち上げ。そして有人飛行を目指してアメリカは莫大な国費を投じ、
大勢の優秀な科学者を動員して、ロケットエンジンの推力向上に努力していた。

それなのに、人工衛星打ち上げも有人飛行も、ソ連に先を越されてしまったのである。
これは当時、自国の技術的優位を信じて疑わなかったアメリカには大きな衝撃であり、
スプートニクショックという言葉も生まれた。

ちなみにソ連がどうやってこの偉業を成し遂げたかというと、既存のロケットエンジンを
20発束ねて推力を確保したのである。

ソビエト式合理主義の実例としてよく引用されていた話。
ちなみにこのロケットエンジンの開発には、二次大戦後にドイツから連行されたドイツ人
ロケット技術者達が大きな貢献を果たしている。