ちなみにダイプリ号への対応については、こんな記事が出てた。

クルーズ船の隔離は「失敗」だったのか、専門家が語る理想と現実
A DAUNTING BUT DOABLE MISSION
2020年3月4日(水)16時00分
國井修(グローバルファンド〔世界エイズ・結核・マラリア対策基金〕戦略投資効果局長)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/03/post-92597.php

(抜粋)
では、最終的にこの介入は成功したのだろうか。クルーズ船で700人以上が感染したと聞くと、
それは失敗だ、誰のせいだ、となる。実際に、このことで、身を粉にして働いた災害派遣医療チーム(DMAT)や
厚生労働省の職員などに罵詈雑言を浴びせる人々も多いらしい。

これには、データに基づいた冷静な分析と判断が必要だ。第3回の「新型コロナウイルス感染症専門家会議」
(2月24日開催)に提出された資料を見る限りでは、検疫介入を始めた2月5日以降の発症者の多くは
潜伏期を考慮すると介入前に感染したもののようで、感染者数の推移からは介入の効果は認められる。

専門家によるさらなる分析や議論を期待しているが、少なくとも私が途上国で経験した「コントロールに
失敗したアウトブレイク」の様相ではなく、この過酷な環境でよく頑張ったと言える。
(以下略)
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意外と言ってはなんだが、いつもは日本を批判する記事の多いニューズウィーク日本版にしては、
中立的で冷静な内容だった。