李正浩(リ・ジョンホ)(62)氏は、金日成主席や金正日総書記の時代から現在の金正恩
政権まで3代にわたって約30年間、金一族直属の秘密資金管理機関「朝鮮労働党39号室」
の幹部を務めた。
 張成沢氏ら多くの幹部が残忍な方法で処刑されたことに衝撃を受け、韓国に亡命し、
現在は米ワシントンDCで、米政府の諮問役を務める。

 李氏によると、「1998年に韓国で金大中政権が発足すると、北朝鮮に資金が提供される
ようになりました。じつはその頃、39号室の資金は底をついていました。当時、金正日が
『我々の資金が底をついたことを米国や南朝鮮(韓国)が知ったら、攻め込んできたはずだ。
我々を守るためには核を作ることに集中しなければならない』と、こっそり打ち明けたのを
憶えています。金大中大統領が、金正日体制を生かしたのです」

 韓国からは合計で約39億ドルもの秘密資金が北朝鮮に流れたという。

詳しくは「文藝春秋」5月号および「文藝春秋digital」掲載の「 韓国秘密資金総額39億ドルを
『核開発』に使った 」をお読みください。