というか、ローマ帝国は2世紀以降、おそらく天然痘と思われる疫病の流行にしばしば見舞われているからね
それにより人口の数割が死亡したとも言われている
当時の自然科学はこの疫病に対する説明をつけられず、哲学や伝統宗教は理不尽な死への救済をもたらすことが出来なかった
そうした情勢に乗じて信者を増やしたのがキリスト教であり、あえて言えばキリスト教は疫病の流行による受益者側といえる
ならばこそ、キリスト教がその教義に防疫に有効な方策を含まないことは当然かもしれない(この点ではイスラム教の方が防疫のためと思われる教義が多いくらい)