>>93
> F-14がエンジントラブルと価格で揉めてた時期は、F-15の海軍型はどうかって話も出た。
・・・
> F-14のトラブルが解消されたら立ち消えたけど、逆に言えば艦上型の話はそんだけ簡単に出てた。

F-15ベースの艦上戦闘機って単に飛ぶだけならそりゃ足を強化してフックを付ければ出来るが
F-14並みの当時の水準で一流の艦上戦闘機には簡単にはならないよ

まずF-15の華奢で長い脚は着艦時に極めて大きな衝撃荷重を受け止めねばならない艦上機の脚としては全く不適切
だが、だからといってF-15の脚を縮めればF-15の胴体センターラインの大型増槽を積めなくなり航続性能が激悪に

Su-27系が艦上機に容易に移行できたのは、陸上機であるにもかかわらず
Su-27が最初から主脚構造(特に荷重の受け止め方)に関してF-14トムキャットのそれを真似ていたから

更に注意しておくと、Su-27もMiG-29もアメリカの新世代戦闘機F-14/F-15を見た危機感から生まれた陸上戦闘機だが
本来ならばライバルであるアメリカの陸上戦闘機F-15でなく艦上戦闘機F-14の空力設計(2つのエンジンベイを間隔をあけて
その上に翼型の形の胴体を乗っけることで胴体部でも大きな揚力を稼げる構造)を手本にしている

このF-14流の空力設計のお蔭でSu-27やMiG-29はF-14と同様に低速でも必要な揚力を稼げるので着艦速度を低くすることができている
それでもSu-27もMiG-29も陸上機として設計されたので、艦上機モデルは着艦時の低速操縦性の確保で苦労しており完全には解決していない

F-15の艦上型を提案することそのものはイメージ図描いて楽観的に予想性能をでっち上げれば済むから簡単だが
実際に陸上機からの転用で一流の艦上戦闘機に仕上げるのは困難の極み

F-15の艦上型を実際に開発したら世の中の笑い者になるようなトラブル続きで良くても平凡な性能の駄作艦上戦闘機で終わっただろう
まず確実に機体自重が何トンか増えざるを得ないしね

そもそも、F-15の海軍型が提案された実績があるからって陸上機の艦上機への転用が簡単だという証拠だと主張するって
どんなお目出度い頭だ?

戦闘機開発で十分な高性能になると提案はされたものの、実際に開発したら予定性能には全然届かずに
失敗として放棄されたケースなんて山ほどあるというのに