緊急事態宣言発令後に、安倍首相に会って僕が確かめたこと
2020年04月14日
田原 総一朗
http://agora-web.jp/archives/2045447.html
僕は、10日に首相官邸を訪れ、安倍首相に会った。
「緊急事態宣言が非常に遅れた。なぜこんなに遅れたのか。
財務省が強い反対をしていたというが、それほど反対したのか」と、僕は率直に聞いた。

安倍首相は、「そうではない」と言った。
実は「ほとんどの閣僚が、緊急事態宣言に反対していた」という。
その理由は、日本の財政問題にあった。
半年ばかり前までは、日本の主なメディアはすべて、
「日本の財政は先進国で最悪にある。長期債務は1100兆円以上、GDP比200%、
このままでは、日本の財政は、数年で破綻する」と強調していた。
こうした財政の厳しさは当然閣僚も認識しており、
「コロナウイルス問題で、数十兆円もの財政出動をするなんてとんでもない」と考えていたのだ。

しかし、これは「平時の発想」である。
コロナウイルスが、世界に拡大し、日本でもこれだけ多くの感染者が出ている今、もはや「戦時」なのだ。
安倍首相はこうも言った。
「実は私自身、第三次世界大戦は、おそらく核戦争になるであろうと考えていた。
だが、このコロナウイルス拡大こそ、第三次世界大戦であると認識している」。

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冷戦を第三次とすると第四次かな