大阪ガスがCO2削減技術でブレイクスルー、2030年に再エネ比率50%の新目標も
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2101/27/news032.html
>メタネーションとは、CO2と水素から都市ガスの主成分であるメタンを合成する技術。
>既存の都市ガス供給網や、ガスを使用する機器・設備を引き続き利用しながら脱炭素化を図れる技術として注目されている。
>大阪ガスではこのメタネーション技術について、SOEC(Solid Oxide Electrolysis Cell)と呼ばれる固体酸化物を用いた電気分解素子を利用する手法の研究開発を進めてきた。
>従来型のメタネーション技術では、再生可能エネルギー由来の電力で水(H2O)を電気分解して取り出した水素を取り出し、これを二酸化炭素と合成してメタンを生成するプロセスを踏む。
>大阪ガスによると、こうした一般的なメタネーション技術のエネルギー変換効率は55〜60%だという。
>一方、大阪ガスが取り組むSOECを利用した手法では、水をCO2と同時に電気分解できる。
>そこで製造された水素と一酸化炭素を利用し、反応装置を利用してメタンを合成するという仕組みだ。
>このSOECを利用する手法のエネルギー効率は、85〜90%が期待できるという。
>このようにSOECを利用したメタネーションは、エネルギー利用効率を高められるが、課題となるのがその製造コストだった。
>これまでのSOECは特殊セラミックスで構成されており、これがコスト高の原因となっていた。
>そこで今回大阪ガスは、耐久性のある金属を基板とし、表面を薄いセラミックス層で覆った金属支持型の構造を採用した新たなSOECを開発。
>これにより、高コストな特殊セラミックス材料の使用量を、従来比1割程度に削減でき、低コスト化が期待できるという。
>また、新型SOECは従来型に比べ、耐衝撃性が高く強じんであり、スケールアップの実現も容易としている。
>大阪ガスは今回開発したSOECを利用したメタネーション技術について、現在はまだ基礎研究段階だが、2030年頃までに実用化したい考え。
>また、開発したSOECはメタン製造用途だけでなく、水素・液体燃料・アンモニア・化学品などの高効率製造にも活用可能としており、他業界との提携なども模索する方針だ。

すげー