>>172
同胞に対する同情・共感・友愛の念がなくなれば、当然そのコミュニティは崩壊へ向かう
人工国家アメリカは「強く、賢明で、正直で善良な個人がアメリカという契約国家を形作る」というのが基本理念としてあるんですよ
日本をはじめとした大抵の土着国家は「人間は弱く、愚かで、あくどい者も居る。しかし同胞は同胞である」という情緒主義が根幹にある
同胞意識というのは理屈ではないのだが、アメリカの場合は「同じ理念を信じる」という土台の上に同胞意識がある

裏返せば「国家と契約するに十分な能力のないものはアメリカ人である資格がない」ということになるが、
現実の人間は至らない者ばかりなので、そこを指摘すると国家が崩壊しかねないから、その点はずっとごまかしてやってきたのがアメリカという国家の一側面なのです

弱肉強食自体は資本主義の基本原理であり、どうしようもないが、敗北者を救うセーフティーネットは必要だった
しかしアメリカの潜在的基本理念は「弱者はそもそもアメリカ人である資格がない」なので、みんな言い出しづらいのだ。それで放っておいたらここまで悪化したという感じですかな