捕鯨国が抜けたあとの国際捕鯨委員会は、キリスト教にかわるクジラの保護をうったえる宗教組織として再出発するのでは

先程の記事からの引用
「脱退については、やむを得ないと思いました。もう万策尽きたという感じでしょうね」
と博士は言う。しかし案じているのは日本よりも、むしろIWCのことらしい。


「大戦後の紆余曲折を経て、今日までIWCは鯨類資源の世界的な管理を担ってきたわけですよ。
日本の脱退によって、ますます機能しなくなっちゃうんじゃないかというのが、
僕のほうの心配ですね。
日本がいなくなって清々したと言っても、今度は議論をする対象がなかなかないじゃないですか。

資源調査をやってデータを出してきたのは、主に日本ですから。
ノルウェーやアイスランドも出しますけど、かなりミニマムレベルですからね。

日本は積極的に出してきましたので。
そういうところがなくなって、果たしていったい科学委員会で何を、どうやってやるのかというのが、
むしろ科学委員会の中から見ていて、みんな心配なんじゃないですかね」